『影絵』

 何処までも「ふたり」の物語
近江舞子著、掌編集『影絵』
 2013年4月28日(日)「超文学フリマ」ブース【カ-02】にて発売開始。
 Deity's watchdog(http://www.d-w-d.jp/)にて委託販売中。
 密林社さまのサービスを利用し、Amazonで販売中。

影絵

影絵

・三編の掌編を収録。
「君がいる日々」
 双子の姉妹の夢物語。

 月が溶け、夜が眠った頃、わたしは目覚めた。

「魔法をかけて」
 歌う青年は死にたがりの少年と出会う。

「もう死にたいよ」
 それが君の口癖でしたね。

「流星」
 離れ離れになってしまった少年と少女の手紙によるやりとり。

 圭ちゃんへ

 お手紙ありがとう。
 毎日、郵便受けを確かめ、手紙が来るのを楽しみに待っていました。ありがとう。さっそく返事を書きますね。

・表紙

(7月31日、追記)
 黒澤丙さまから感想をいただきました。

「魔法をかけて」が一等好きです。
繊細な言葉、脆くも美しい繋がり、切なさと哀しみのぎりぎりの均衡が、とても素敵でした。
ちょっと、泣きました。